NPO茨城教育ネットワーク

 子どもたちの未来のために!

Education Network Ibaraki Japan

non-profit organization

イベントレポート

親と子の自慢作文コンクールについて

中学校で講演会活動を行うと、「子どもとのコミュニケーションの取り方がわからない」という話をよく聞きます。最近は小学生にまでその傾向が出て来たようです。難しく考えることはありません。要は子どもの自尊心をくすぐれば良いのです。では、自尊心のくすぐり方は?よーく観察すること。そして、子どもの自信を持っている部分を探すこと。更に何気ない話の中で、「探し当てたことば」を使います。そのために「親と子の自慢作文コンクール」を始めました。

自慢するためには相手の良いところを観る必要が出て来ます。とかく、日本人は相手の欠点を口にすることが多いようです。反面、褒めることは少なく、親子だとなおさらです。上手に子育てをされている家庭を観察すると、その秘訣がわかります。ズバリ!その子の自尊心をくすぐる「ことば」を選んで使っていることが分かります。

平成12年に始めた時の応募数は189通。賞状に第1回と記入するかどうかで揉めたものです。第2回が457通、3回目が812通と順調に応募数も伸び、最近では1800通を超えることもあります。内容も、当初はほとんどがお母さん自慢でしたが、近頃はお父さん自慢が半分近くを占めるようになりました。やはり、東日本大震災の影響でしょうか。

親と子の自慢作文コンクール応募に際し、親と子でそれぞれの良いところを探すときに親と子のコミュニケーションが増すことを期待します。
掲載している写真は、毎年、茨城県立図書館で開催している入賞作品の表彰式の様子です。

以下のリンクより、入賞作品の一部ではございますが、お読みいただけます。
第 3 回  親と子の自慢作文コンクール 入賞作品

常総市水害の復興支援として学習支援事業を行ないました

平成27年9月10日、台風18号が茨城県常総市に大水害をもたらしました。

茨城教育ネットワークは新潟の経験をもとに現地調査を行い、いち早く学習支援を行いました。まちがゴーストタウンと化した中、地元のNPOの協力により教室を確保しました。

新聞・TVなどで報道されたこともあり、教える側のボランティア参加も増えました。しかし、ここに「ことば」という難問が立ちはだかったのです。

この地域は外国からの労働者が多く、その子どもたちは日本語もままなりません。この状態で国語(日本語)を受験?

完全な個別指導、テキストも個別作成、まるで開進学院(理事長の研究施設)です。

言葉も多岐に渡り、ポルトガル語をフランス語で考え日本語で教える手法を考案。外国の数学の考え方と日本のそれが、これほどまでに違っていることに戸惑いながらの日々でした。こちらの悩みなどどこ吹く風、生徒は積極的に関わってきます。

合格のあとの食事会では、子どもたちからNPOに感謝の言葉をいただきました。

この支援においては、拓殖大学茨城県支部、水戸ロータリークラブ他、多くの方々からの寄付をいただきました。心より感謝申し上げます。

新潟中越地震における緊急支援として学習支援事業を行ないました。

平成16年10月23日新潟県を中心に大きな地震が発生しました。この年の2月、文科省の「関東甲信越ブロック」の茨城県代表としてNPO活動を新潟県庁で発表しました。

茨城の受験生からの「被災した受験生の入試はどうなるの?」という声から、現地調査を行いました。当初は「バス一台分の受験生を茨城県に連れてこよう」という考えでした。しかし、現地はそれどころではありません。心の問題もあり、「来て欲しい!」ということでした。計画を見直し、冬休み中は泊まり込み、それ以降は毎週末(金・土・日)学習支援に通いました。その結果、高校、大学とも全員希望校合格でした!

たまたまこの年は19年ぶりという大雪でした。最後の日にミニコンサートを開きました。当日は食事を作り腹ごしらえ。コンサートには地元のよさこい踊りや理事長の友人poemixのメンバーが茨城県高萩市から雪のを中駆けつけてくれたり、N響団友の梅澤美保子さん(バイオリン)が東京から駆けつけてくれたりと大変盛り上がりました。

この支援には水戸市のフクダヤさんはじめ、多くの方々からの寄付が当てられました。

ここにお礼申し上げます。